女性エンジニアが発言にためらいを感じる原因と4つのヒント|あなたの意見には価値がある
#キャリアハックWiki
女性エンジニアの皆さん、
自分の意見があるはずなのに、「発言していいのかな」「自分なんてまだ…」とためらってしまうことはありませんか?
しかし、あなたがこれまで積み重ねてきた経験やスキル、日々感じている課題意識にもとづく考えやアイデアには、確かな価値があります。
この記事では、そんな「自分の声に価値がある」と再確認し、自分を見失わずに働くためのヒントと実践方法をまとめています。
🌻こんなあなたに
この記事は、こんな方におすすめです。
- ミーティングで意見があっても、発言をためらってしまう
- 「自分の意見なんて大したことない」と感じてしまう
- チームで少数派として、自分の存在価値を見失いそうになる
- 周囲の評価を気にして、自分の考えを押し込めてしまう
📖まずはここから
まず理解しておきたいのは、「ためらう」ことはあなたの弱さではないということ。
自分の意見の価値を低く見積もってしまったり、それが原因で発言を躊躇してしまうことには、構造的な背景があるかもしれません。
ひとつ目に、女性エンジニアの数が少ないことが挙げられます。
日本国内では、ITエンジニアに占める女性の割合がわずか 18.8% にとどまっており、経済協力開発機構(OECD) 各国と比べても低水準となっています。(出典:ヒューマンリソシア)
そのせいで、女性エンジニアというだけで職場で少数派のように感じてしまったり、意見を率先して伝える”自分の属性に近い”ロールモデルに身近に出会いにくかったりといったことが起こります。
さらには、文化的な背景から積極的に発言する女性が好まれない傾向が残っていることも無視できません。
たとえば、「協調性があるべき」「出しゃばらないほうが良い」といった暗黙の期待が根強く存在し、男性が同じように主張した場合は評価されるのに、女性が行うと否定的に受け取られるというケースも少なくありません。
こうした環境では、「意見を述べても受け止めてもらえないのでは」「リスクを取ってまで発言する必要はないのでは」と無意識のブレーキがかかりやすく、結果として声を上げにくくなりがちです。
つまり、決して個人の弱さではなく、構造的に“発言しづらい状態が生まれやすい” ということです。
でも、あなたが持っている視点——ユーザーへの共感、現場での気づき、プロダクトへの問い——それらはチームに欠かせない、大切な視点です。
まずはこんな問いから始めてみましょう。
✅ 「私は何が気になっているのか?」
✅ 「この意見は誰かの課題解決のヒントになるか?」
✅ 「同じことを誰かが言ったら、私はどう感じるだろう?」
内省から始めることで、「自分の意見には根拠がある」と実感しやすくなります。ここが最初の一歩です。
🏃やってみよう
ここからは、明日からできるアクションを紹介します。
大事なのは、「いきなり変えよう」とせず、“小さく始めて続ける”こと。
✅ 自分の「強み」と「価値観」を言語化する
自分の得意なこと、大切にしたいことを紙に書き出してみましょう。
「コードの品質にこだわる」「人の成長を支援したい」など、
どんな些細なことでも大丈夫。
“強み”は、あなたが意見を述べるときの「根拠」になり、
“価値観”は「なぜそれを大事にしたいのか」という軸をつくってくれます。
この2つが言語化されていると、ミーティングで意見を言うときにも迷いが減り、「これは私が大切にしていることだから言おう」と、自分を後押ししてくれるようになります。
このような自己分析は、プロの視点があると格段に明確になります。
特にWAKE Careerでは、女性エンジニア一人ひとりが“自分らしいキャリア”を描けるよう、コーチング型のキャリア支援を行っています。
支援の流れはシンプルです。
まず、これまでの経験や強み、モチベーションの源を振り返り、自分を知るところからスタート。
次に、仕事選びで大切にしたい価値観を整理し、自分に合う環境を明確にします。
そのうえで、理想の働き方やありたい姿を描き(=WILLの言語化)、最後に3年後・5年後のキャリアシナリオを描きながら、成長の軸を具体化していきます。
「今の環境で成長できるか不安」という段階でも相談可能です。
自分のキャリアを客観的に見直す“最初の一歩”として活用してみましょう。
✅ 対話をしてみる
完璧な意見を用意する必要はありません。
「私の視点ではこう感じました」と、短い一言だけでも立派な対話のきっかけになります。
その一言が、チームに新しい角度を生み、議論の幅を広げてくれます。
もし意見を伝えるのが難しいと感じたときは、「どうしてそう思ったんですか?」と質問してみてください。
“問いかけ”は、相手の考えを尊重しているサインでもあり、そこから自然に安心できるコミュニケーションが生まれます。
意見を言うことも、質問をすることも、どちらも立派な「対話」です。
小さな一歩から、関係性の土台は確実に育っていきます。
✅ 安心して話せる仲間を見つける
職場の外に目を向けるのも大切。
コミュニティや勉強会で似た経験をした仲間とつながることで、孤独感はぐっと軽くなります。
たとえば、エンジニア向けのイベントプラットフォーム connpass(コンパス) には、女性エンジニアコミュニティや技術勉強会、キャリアについて語り合えるミートアップなど、気軽に参加できるイベントが多く開催されています。
興味のあるテーマをきっかけに参加するだけでも、悩みを共有できる仲間が見つかり、視野も大きく広がります。
✅ フィードバックを積極的にもらう
「進め方についてご意見をいただけますか?」「改善できるところはありますか?」
ほんの一言添えるだけで、周りの人から自分では気づけない視点が返ってきます。
フィードバックは“弱点探し”ではなく、自分の強みを客観的に再発見するためのツール です。
特に女性エンジニアは、社会的バイアスもあり「自分の評価を低めに見積もる傾向」があると言われています。
だからこそ、外からの視点は 自己信頼を育てる強い味方 になります。
フィードバックの積み重ねは、「自分はこういうところで価値を出せている」という実感を増やし、発言するときの根拠や自信につながっていきます。
もし「自分の強みがよく分からない」「何を武器にしていけばいいか迷う」という段階なら、プロの伴走を借りるのもひとつの方法です。
WAKE Career のキャリア相談サービス WAKE Partner では、あなたのキャリアを時系列で振り返り、モチベーションの上下をグラフ化しながら、“隠れた強み”や“大切にしている価値観”を丁寧に可視化してくれます。
自分では整理しきれない部分を専門家と一緒に言語化できるため、「発言できない理由」や「自信が揺らぐポイント」も、自然とクリアになっていきます。
🌟実際のエピソード
🪄あなたをエンパワメントする言葉
「自分の声を信じるとき、本当の力が生まれる。」
— ベル・フックス(bell hooks, フェミニスト思想家)
最後に
自分の意見を言うことは、単に「発言する」以上の意味を持っています。
それは、自分の経験や考えに価値を認め、チームの一員として貢献する姿勢の表れです。
小さな一言でも構いません。
その言葉が、新しい視点を生み、周りの誰かの勇気につながることもあります。
あなたの声には、確かな価値があります。
これからも、自分の想いを信じて、一歩ずつ言葉にしていきましょう。
WAKE Careerはあなたの挑戦を応援します。
私たちのミッションは、「“なりたい”を解放する」。
キャリア面談・転職支援・勉強会・コミュニティを通じて、
IT/Web業界で次のステップを踏み出したい女性をサポートしています。
一緒に、あなたの“なりたい”を解放していきましょう。

