キャリアはロッククライミングのようなもの〜描いたビジョンに向かって登っていく〜 | 戸倉 彩さんインタビュー
#女性エンジニアインタビュー
私たちbgrassは、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営しております。
当社のビジョンは、『「なりたい」を解放する』。 ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。 読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ!」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう!」と参考にできるような記事をお届けしています!
今回はシリーズ第20弾です。(過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15)
今回お話をうかがったのは、日本アイ・ビー・エム株式会社でカスタマーサクセス部長としてご活躍中の『戸倉 彩』さんです。 今でこそ登壇等で大活躍の戸倉さんですが、実は「もったいないことをしていた」と振り返る言動もあったそう。エンジニア以外の職種で培ったスキルも武器にして、「自分の望む場所へ登ってきた」というそのキャリアについて、お話しいただきました。
どうぞお楽しみください!
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🎉記事のリリースを記念して、トークイベントを開催いたします。
記事には書けなかった内容など深掘りしていきますので、ぜひご参加ください!
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最初から望んだ場所ではなくとも手足で登ってきた
ーー現在のお仕事と、これまでのご経歴を教えてください。
現在は、2018年に入社した日本IBMにて、データ&AI分野に特化したカスタマーサクセスアーキテクトのITエンジニアチームを率い、顧客のビジネス価値向上の成功を支援しています。
私のキャリアはIT業界ではない会社からスタートしています。 エンジニアのみならず様々な職種を経験しつつ2011年に日本マイクロソフトに入社し、5年ほどテクニカルエバンジェリストを務めたのち、2018年に再度転職して現職です。
IT業界に転職した際も募集されていたのは秘書のポジションのみでしたし、マイクロソフトに入社した際も、入社時は営業でした。エンジニアを希望していた中でどちらも入口は違う職種でしたが、入社してから希望の配属を叶えています。
エンジニアはずっとエンジニアであるべき論というのが世の中にはあります。私はマーケティングや営業なども職種として経験していますが、今の仕事にすごく役立っているので必ずしもエンジニアだけをやりながらステップアップする必要はないのかなと考えています。
ロッククライミングのように、手足を使って頭を使って自分のやりたいことに向けて登っていくと、途中途中で得たスキルは武器になっていくんだと思います。
(※)QA…Quality Assuranceの略。品質保証のこと。
OpenSSFDay登壇スピーカ陣
ふと出る言葉と現れる姿勢のもったいなさ
ーーこれまで働かれてきた中で、これはしくじりだったなと思うエピソードはありますか?
私の中で、仕事のコミュニケーションにおいてあまり使うべきではないと気づいた言葉が5つあります。
- すみません
- 大丈夫です
- とくにありません
- 考えておきます
- 私なんかで良いのでしょうか
特に「すみません」はクッション言葉として口癖のように言ってしまう方も多いと思うんですが、相手を気遣っているつもりで使っているのに自分が意図した以上に自信がなさそうに見えるんです。
「せっかく頼もうと思ったんだけど…」とか「もうちょっとタイミングずらした方がいいのかな」と言われてしまって、参加したい技術研修に参加させてもらえなかったことがありました。 一般的に女性は男性からちょっと下がって歩くイメージを無意識に持たれがちなところもあるので、無駄に消極的な扱いを受けることになりかねないと気づきました。
きちんと対等にプロとして認めてもらうために、気を遣いすぎての「すみません」は不要だなというのが私の学びです。どれも、私自身よく使っていた言葉でしたが、管理職になるうちにもったいない言動だったことに気がつきました。
言葉だけではなく、姿勢で損をしていたなと感じたこともあります。
マイクロソフト時代に、やりたかった仕事に挑戦させてもらえない時期がしばらくありました。実績がないからという理由でしたが、実績を作るチャンスももらえずしばらく時間が過ぎていたところ、赴任してきた新しい上司に「なんで待ちの姿勢なの?」「もっと応援してくれる仲間を作っておくべき」と指摘を受けたんです。
結局その上司が推してくれてチャンスを掴むことができたのですが、やっぱり遠慮する必要なんてなくてもっと早くから声を上げるべきだったし、女性でも活躍しやすい土壌はもっと先陣切って切り拓くべきだったと少し心残りになっています。
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社内外に仲間を作る
ーー口癖を外したり、不当な扱いに対して声を上げるのはやっぱり大きな勇気がいることだと思うのですが、どんな心持ちで挑戦すれば良いでしょうか。
そうですよね。当時は私も自信がなかったんだなと思います。
自信を持つためには、やっぱり自分のビジョンを持つことが大切かなと思います。
「エンジニア人生を通してやり遂げたいこと」「そのために今やらないと次に進めないこと」みたいなものが自分の中にないと、萎縮しちゃいます。
あとは、自分の現在のスキルや環境が客観的にどう見えるか、第三者の視点を借りて整理することも大事ですね。 ビジョンやキャリアの話は、上司だけではなく一緒に働く同僚に理解しておいてもらうのもおすすめです。ライバルになる時期もあるかもしれませんが、意図的に雑談とか会話の中でどんなことを目指してて何を達成したいという話を普段からしていればきっと応援してくれる仲間になり得ると思います。
社内外のメンターを見つけたり、コミュニティに参加して相談を投げかけてみるのも良いと思います。私自身もたくさん助けられました。
女性は特に控えめになりがちですが、お互いに成長していけて応援しあえる仲間をたくさん作っておくことはエンジニア文化がより良いものになっていくためにも必要なんじゃないかなと思っています。
HoloLensコミュニティ作業中
自分のビジョンと、実現までの道を描く
ーー女性エンジニアの皆さんにメッセージをどうぞ
自分自身の意思で何を築いていきたいのか、何を成し遂げたいのかビジョンを持って、そこに対して行動が伴っていないと、活躍の場を自分で狭めてしまうことになりかねません。
やってしまいがちな人が多いですが、こうしておけばいいだろうと飲み込んで話を進めてしまうとか、行き当たりばったりでキャリアを進めていくとかはあまりおすすめできないなと思っています。
加えて、私は子育て時期は海外留学みたいなものだと思っていて。
子供がいると、エンジニアとしての戦闘力が半分に落ちちゃうと心配する方もいらっしゃると思いますが、私は子供がいることで2倍3倍今の仕事が楽しいです。 子供がいるから頑張れるというのもあるし、子供が大きくなった時にIT業界や社会にいろんないいものをデプロイできているように今頑張ろうと考えるようになったり、子供達にデバイスやアプリを渡したら思いがけない使い方をして開発のヒントになったり。AIに学習させるのと、子供に言葉を教えていく過程が近いなとも思います。
子育てってとても時間を取られてるように見えますが、幼少期に限定される大変さもありますしIT業界は常に新しいものが出てくるので、新しいものが出てきたタイミングでみんな初心者からスタートなのでトレンドに乗れば復帰もしやすいですよね。
(※2)VUCA時代…Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの言葉の頭文字をとった言葉。先行きが不透明で将来の予測が困難な状態を表す。
子供の自作PCで一緒に遊ぶことも
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私のエンパワーメントルーティン:瞑想と小さな変化
ーー戸倉さんのエンパワーメントルーティンを教えてください!
短時間でクイックに切り替えたい時は、瞑想をします。
瞑想って言うと坐禅を組んでしっかり時間をとって…みたいなイメージがあると思いますが、目を閉じて頭を空っぽにするだけでいいと思うんです。
例えば、ミーティング前に参加者が揃うのを待っている1分間とか、その間に心を穏やかに、車で言うところのニュートラルの状態に戻して、そこから何かに取り組む、みたいな体制に持っていきます。
ちょっとクイックな瞑想だけでは切り替えが足りないなと思うときは、小さな変化を起こすことをやっています。なんでもいいんです。例えば、普段はカーテン閉めて仕事をしているけど今日はカーテン開けてみよう、かもしれないし、普段行ったことないところに行ってみたり喋ったことない人と話してみたり。
私はそれを総じて「小さな変化」と呼んでいるんですが、新しい何かを吸収することでデトックスになるかなと思うので切り替えたい時に日頃のルーティンの中に取り入れています。
HoloLensアプリで新しい体験を楽しむ
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インタビュー・執筆 髙野いづみ