
私たちbgrassは、女性のためのITキャリア転職サービス「WAKE Career」を運営しています。
当社のビジョンは、『"なりたい"を解放する』。 ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。 読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ!」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう!」と参考にできるような記事をお届けしています!
今回はシリーズ第31弾です。(過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15)
今回インタビューをさせていただいたのは、 ファミリーテック株式会社でエンジニアリングマネージャーとしてご活躍中の多山えりかさんです。
デザインを学んでいた学生時代から、エンジニアとしてキャリアを築くまで――。プレイヤーとしてコードを書きながら、組織やプロジェクト全体を支えるマネージャーとしての役割を担う多山さん。
「自分はエンジニアに向いていないのでは」「この仕事で本当に必要とされているのか」――そう悩み、自己不信に陥った時期もあったといいます。そんな日々を乗り越え、今ではチームをまとめ、技術とビジネスの架け橋として活躍する多山さんのキャリアには、試行錯誤の末に見つけた「自分らしいエンジニア像」がありました。
プレイングマネージャーを目指す方はもちろん、キャリアに悩む女性エンジニアにぜひ読んでほしい記事です。
どうぞお楽しみください!
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現在、ファミリーテックでエンジニアリングマネージャーとして働いています。プレイヤーとしてエンジニアをしながら、組織とプロジェクト全体のマネジメント、非エンジニア部門との橋渡し的な調整役、データ分析など、幅広い業務を担当しています。
大学時代はデザイン寄りの勉強をしていて、就職活動ではデザイナー、エンジニア、総合職など様々な選択肢を検討しました。色々な企業を受ける中でIT系が一番しっくりときて、面接者や将来の同期となる内定者の方々と話が合ったので楽天を選びました。
同期の中で間違いなく、一番プログラミングができない状態での入社だったと思います。周りには理系の大学出身者や、プログラミングのバイト経験者が多くて。入社後3ヶ月は知らないことだらけで、本で勉強したり、先輩に教えてもらったり、とにかく実践の中で学ぶことに必死でした。
特に苦労したのは「良いコード」を書くこと。大学生の時は動けばいいやという感じだったんですが、仕事となるとメンテナンス性や可読性とか、プロのエンジニアなら当然意識するような観点が全然足りていなくて。その違いを最初の3ヶ月でかなり考えさせられました。
担当していた海外向けのECサービスのほとんどがクローズすることになって、部署が大きく変わってしまったんです。忙しいこと自体は頑張ればいいんですけど、部署が変わった後はしばらくあまり仕事もなくて、いなくても回る、必要とされていない感覚がすごくしんどくて、体調を崩してしまいました。
真面目な性格なので、その状況に耐えられなかったというのが大きかったと思います。結局、退職という選択をしました。
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最初の会社を離れたあと複数社を経験し、働き方を模索していました。一休は、一度技術から離れたいと思っていたタイミングでディレクターとして応募しました。エンジニアのバックグラウンドを活かして、最初はエンジニアとして働きながら、だんだんとディレクターの業務にシフトしていくような形で進める予定でした。

一休時代に出席したイベント
一休の卒業後にしばらくはフリーランスとして活動していました。すでに複数社経験があったので、これ以上正社員で転職して転職歴が増えるのは少し怖いなと感じてしまい……。結果的に3年間、フリーランスという形で働きました。
フリーランスとしては、週4日勤務で1社と契約していました。当時は、週4で働いても週5で働く人と変わらないアウトプットを出すことを意識していましたね。結果的にそれが評価されたのか、契約して半年程で、クライアントから「成果を上げてくれているから」と単価アップの提案をいただいて、実際に自分が役に立っているという実感も持てるようになりました。
エンジニアという枠にこだわりすぎる必要はないなと気づきましたね。ものづくりの一端を担えれば、エンジニアでもデザイナーでも企画でも何でもいいという感じです。
一休では、元々ディレクターを担当したいと思って入社したのですが、結局技術寄りの仕事を求められるようになっていって。ディレクションに移るつもりが、どっちつかずのようなポジションを担うようになっていったんです。
自分自身はそれまで「技術を得意とするエンジニアではない」という認識で自信がありませんでした。でもそんな私を評価していただき、「技術以外の部分を強みとするエンジニアも役に立てる、そういうエンジニアもいていい」と思えたことで、特定の役割にこだわるのではなく、その時々の状況で必要とされる役割を担うことの大切さを学びました。
フリーランスや一休での経験を通じて、プロダクト開発には様々な視点や役割が必要だと改めて実感しました。一つの役割に限定せず、状況に応じて柔軟に動ける働き方こそが自分の強みだと気づいたんです。最初は技術面での不安もありましたが、今はむしろプロダクト全体を見渡せる視点を持てていることが、チームの中での自分の存在価値だと感じています。
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状況に応じて役割が変わっていく形です。分析がメインになることもあれば、エンジニアプレイヤーとしてコードを書く時も、マネジメントがメインになる時もある。一つのことだけをやっているということが基本的にないんですよ。1日の中でもミーティングがあったり、コーディングしたり、ディスカッションしたり。日によって結構バラバラですね。
今は自分より技術に長けている方がたくさんいらっしゃるので、そういう方とタッグを組んでやるのが一番いいと思っています。一人で全部やるのは無理なので、自分にない部分は、その部分が強い方と一緒にやっていくことで補い合っているんです。
組織として強くなれば結果的に問題ないと思うので、今は個人のスキルにそこまでこだわっていないんですよね。エンジニアチームは業務委託の方や副業の方と一緒に働いていて、平日は5人〜8人くらいの方が働いています。フルリモートの方も多いので、毎朝のミーティングでしっかりコミュニケーションを取るようにしています。
今年の大きなプロジェクトは自社でのクレジットカード発行システムの開発でした。システムがすごく複雑なんです。カードの決済や請求、引き落とし、与信の管理とか外部サービスとの連携も必要で。特に金融関係はミスが命取りになるので、テストもたくさんして、全員で協力してやりました。リリースが終わった時は本当に肩の荷が下りましたね。
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プロダクトをちゃんと成長させていきたいというのが一番の願いです。キャリアパスとしては、プレイングマネージャーとしての立場は続けていくと思います。ただ、人が増えていけば自分が手を動かすことは機会的には少なくなるかもしれないですね。
でも、まだまだマネージャーとしてもプレイヤーとしても足りないところがたくさんあるので、そこを磨きながらやっていきたいと思っています。
パソコンとインターネットさえあれば家でもできる仕事なので、営業職などと比べてもずっと融通が利く職業だと思うんです。例えば子育てしながらでも、隙間時間に仕事ができます。
また、一人で全てをできる必要はないということも伝えたいですね。技術に長けている方とタッグを組んで、お互いの強みを活かしながら進めていくことで、組織として強くなっていける。それでいいと私は思っています。
気分を上げる小さなことがいくつかあるんです。一つは美味しいものを食べること。特にハーゲンダッツが好きで、期間限定のアイスは全部チェックして食べているんですよ。もう7、8年くらい続けていて、知らない味がないくらいです!
それから週1回のパーソナルトレーニング。体を動かすとストレス解消になるのはもちろん、毎週同じトレーナーさんと会話するのも楽しみになっています。大人になると、職場以外で毎週決まって会う人って意外と少ないですよね。
あとは読書も大切にしていて、通勤時間にはスマホを開かずに文庫本を読むようにしています。仕事で頭が疲れている時は、さらっと読めるエッセイが特に好きですね。朝井リョウさんのエッセイは思わず笑っちゃうくらい面白いので電車の中では読めませんが(笑)、特にお気に入りです。
こういう楽しみを複数持っているから、気分が落ち込んでも自分なりの方法でリセットできているのかもしれません。

ファミリーテック株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。WAKE Careerから、職場環境・求人情報が見れますので、ぜひご覧ください!少しでも気になる方は、お気軽にご連絡ください。
WAKE Career は、女性のためのITキャリア転職サービスです。 自分が選んだキャリアを諦めたくない、新しい道を見つけたい方のご連絡をお待ちしています。 あなた自身が主役となる仕事の舞台を、一緒に探しましょう!
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インタビュー・執筆:髙野いづみ