リーダー離脱を機に、「プロジェクトマネージャー」として覚悟を決め、腹を括った ~責任の重さを再確認し、チームと再出発~ | 中川麻悠子さんインタビュー
#女性エンジニアインタビュー
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当社のビジョンは、『"なりたい"を解放する』。 ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。 読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ!」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう!」と参考にできるような記事をお届けしています!
今回はシリーズ第21弾です。(過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15)
今回インタビューをさせていただいたのは、BIPROGY株式会社でプロジェクトマネージャーとして活躍中の『中川麻悠子』さんです。
リーダーの突然の離脱というピンチを乗り越え、「最後に責任を取るのは自分だ」という覚悟を持って成長してきた中川さん。プロジェクトマネジメントの真髄は「チームあってこそ」と語る彼女は、メンバーが生き生きと働ける環境づくりにも情熱を注いでいます。
技術への深い愛着を持ちながら、マネジメントの道でも着実に実績を重ねてきた中川さんに、PMとしての転機や、チームマネジメントの極意についてお話を伺いました。
どうぞお楽しみください!
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リーダーに頼り過ぎた結果、離脱に繋がってしまった
ーー現在のお仕事を教えてください。
新卒でBIPROGY株式会社へ入社し、現在はプロジェクトマネージャー(以下:PM)を中心とした業務を行っています。元々はAPリーダーなどを行っており、2019年頃から、PMを任されるようになった経緯です。
ーーPMを任されるようになり、戸惑いなどはありましたか?
最初は特になかったのですが、PMとなり2つ目に担当したプロジェクトが、PMとしての意識や行動が変わるきっかけとなりました。規模が大きい教育業界のプロジェクトでしたが、私が参画する前からリーダーが要件定義から関わっていたため、リーダーに頼りきりになってしまったんです...。
当時の私は、リーダーさえ案件の内容を把握していれば良いと思っていたんですよね。教育業界に詳しくなかったことも相まって、リーダーに負荷をかけ過ぎてしまい、その結果リーダーが離脱することになりました。チームメンバーにも大変な思いをさせてしまいましたね...。
引用:プロジェクトマネージャーとは?仕事内容・年収・必要なスキルを解説(マイナビクリエイター)
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最後に責任を取るのは自分だ。PMとして腹を括った
ーープロジェクトは、結果的にどうなったのでしょうか?
そのプロジェクトは、リーダー含め延べ30人のメンバーが、ほぼ協力会社さんで構成されていました。案件に詳しいリーダーが抜けたことはBIPROGY社内でも騒ぎとなり、私の直属の上司が、負荷をかけてしまった謝罪とプロジェクトへのご協力という依頼の形で、協力会社さんへ頭を下げることになったんです。
そのおかげもあってか、協力会社さんの方でも体制を充実させるよう取り計らっていただけました。新しいリーダーも着任し、メンバーもモチベーションを保ち続けてくれ、何とかリリースすることができました。
今回のリーダ―離脱を機に、PMとして甘えていた自分に気付き、腹を括りました。
ーー腹を括ったことで、意識や行動の変化はありましたか?
「最後に責任を取るのは自分だ」という意識が芽生えました。当たり前のことなのですが、そのプロジェクトを取りまとめるのはPMである私であり、何かあった時に責任を取るのも私なんです。それまでは、上司の指示による形でなんとなくPMをしていたこともあり、そんな責任感の意識が少し薄かったように思います。
腹を括ってからは、リーダーに任せっぱなしにせず、メンバーひとりずつの状況や進捗を把握し、ソースコードも確認するようにしています。正直、それまでは上がってきた報告を鵜呑みにしていました。もちろん、ひとりずつのソースコードまで確認するのは、私自身の業務量も増えて時間もかかります。ただやはり、そこまで行うのは「最後に責任を取るのは自分」だから。あの時「覚悟」を決めたんですよね。
プロジェクトはチームありき。メンバーの職場環境を整えることで信頼関係を
ーーPMとして一皮むけたご経験かと感じますが、振り返っていかがですか?
そうですね。PMとしてのマインドが変わった出来事で、結果的に行動も変化し、今のPM業務に繋がっていると感じています。
また、一緒に働いているメンバーの有難さにも気付けた経験かと思います。プロジェクトの大きさゆえハードな案件だったので、協力会社のメンバーの方にも多くの残業をさせてしまった側面もあります。一方で、リーダーが離脱した中でもみんながモチベーションを保ってくれていることもあり、すごく感謝しています。だからこそ、休みの希望があったら私が自分の上司に掛け合い、なるべく休みを取れるように調整して、働きやすい環境を整えました。
ーーそれは、メンバーにとっても有難いですね!
メンバーからは、「自分たちのために動いてくれる人だ」と思ってもらうことができたのではないか、信頼関係を築けたのではないかと思っています。やはりプロジェクトは、ひとりで動かすことや成功させることは不可能であり、チームがあってからこそですからね。リーダーが抜けた時も大変だったので、チームの重要性を感じました。
今でも、保守運用のフェーズで当時のメンバーと関わることがありますが、良好な関係を保てていると感じます。
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SOSはこまめに出して。受け止めるし、打つ手はあるから
ーー今後の展望を教えてください。
PMとして、現場のみなさんが、より一層やりがいや意味を感じて働けるようにしていきたいですね。現場の方が疲弊する大きな要因は、「意味のないことをやらされている」ことなんです。そのために、プロジェクトの要件定義や企画の段階、すなわちもっと上流工程から私が関わり、自分のところで意味のない業務を削減したいと思っています。そうすることでチームメンバーにも還元でき、より一層生き生きと働いてもらいたいなと思っています。
PMとしての実際の仕事は、プロジェクトの取りまとめやお金の計算が多いのですが、私自身、開発の技術などが好きなんです。だからこそマニュアル通りに行うのではなく、技術や現場の温度感も楽しみながら、目の前のお客様のためにも、より良いプロジェクトになるよう今後も動いていきたいですね。ちょうど今携わっている案件も、お客様と二人三脚で進めている実感があり楽しいんです。
ーー働くエンジニアの女性に向けて、メッセージはありますか?
仕事をする上で、辛くなる時や困ったことが出てくることはあると思います。そんなSOSは、こまめに出すことをオススメします。上の立場の者は、メンバーや部下のSOSはきちんと受け止めます。それに、上であればあるほど打つ手はあるので、一緒に打開策を考えることもできます。だからこそ、ご自身ひとりで溜め込まないでくださいね。
私のエンパワーメントルーティン
ーー中川さんの、日々のエンパワーメントルーティンを教えてください。
家の中を整えることです。家の汚さは自分の余裕のなさの表れだと考えているので、丁寧に家事をします!
引用:unsplash
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インタビュー・執筆 くぼちゃん