得意を見極め一歩一歩積み重ねた先に近づく理想のキャリア | mikuさんインタビュー
#女性エンジニアインタビュー私たちは、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営しております。
当社のビジョンは、『"なりたい"を解放する』。
ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。
読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ!」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう!」と参考にできるような記事をお届けしています。
今回はシリーズ第18弾です。(過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15)
今回お話をうかがったのは、株式会社ヌーラボでマークアップエンジニアとしてご活躍中の『mikuさん』です。
「自分の世界が広がった」と、現職で充実の毎日を送るmikuさん。そんなmikuさんにも、未経験からのキャリアチェンジの際は、苦しい時期があったそう。それでも自分は自分と信じてコツコツと進んだ経験や、今後チャレンジしたい「やさしいWebサイト」についての想いなど、お話しいただきました。
どうぞお楽しみください!
苦戦した接客業からのキャリアチェンジ
ーー現在のお仕事と、ご経歴を教えてください。
株式会社ヌーラボで、コーポレートサイトやプロダクトサイトなどWebサイト全般のフロントエンドを担当しています。入社したのは昨年の11月です。
大学卒業後は、洋菓子販売店で販売の仕事をしていました。場所問わず働けるようになりたいと思い、洋菓子店で働きながらWebデザインのスクールに通いキャリアチェンジをしました。その後、Web制作会社で3年ほど勤務し、現在働いているヌーラボに入社しています。
ーー未経験からのキャリアチェンジはいかがでしたか。
最初は苦戦しました。勉強を始めた当初はWebデザイナーになりたいと思い、Webデザインのスクールに通って求人に応募しましたが、なかなか採用に至らず悔しい思いをしました。そこから、一定期間独学で勉強しなおし、ポートフォリオを整えながら再チャレンジして前職のWeb制作会社に入社しました。
その過程で、デザインよりもコーディングの方が好きかも?と気づき、勉強期間中はコーディングに力を入れて勉強していました。また、会社によってはWebデザイナーとコーダーの役割が曖昧なこともあり、Webデザイナーとコーダーの両方の求人に応募していました。
周りからの声を鵜呑みにしないこと
ーー未経験からの転職に限らず、自分の理想とする転職先に巡り合うには厳しい環境なこともあると思うのですが、めげずに取り組めたのはなぜですか?
私の場合は、経験と実績を積むために最初は自分の希望とは多少異なっていても、修行だと思って残業もいとわず働いた方が良いとアドバイスを受けることが多かったです。でも、「本当にそうなのかな」と疑問を持っていました。本当にその道しかないのか?と疑いはじめてからは、他に成功している人もいるのではないかとSNSやブログを検索して情報を探しました。その頃、何度も選考で落とされていたので、心が折れそうなタイミングだったのですが、逆に自分の中に負けず嫌い精神が出てきたようです。
もちろん、ずっと気持ちが続くわけではないですし、不合格の通知は毎回落ち込むので、時には「今日はちょっと頑張れない」と思う日もありました。それはそれでいいやと受け入れ、自分を責めないようにしていました。
あの時、諦めずに試行錯誤したからこそ今の仕事にたどり着けたんだなと思っています。
自分は自分。向いている努力の仕方を見極めるべし
ーー目標に向かってコツコツ続けられるのが本当にすごいです……。今チャレンジしようと頑張っている方にアドバイスするとしたらコツはありますか?
周りに流されず、自分のペースでできると良いですよね。SNSを見ていると、Web業界を目指すスクールなどに通う人たちが「毎日◯時間やります!」という宣言をしている投稿が目に入ることもあります。ですが、私は他人の投稿を見ていると自分と比較してしまい、モチベーションが下がってしまうタイプだったので、情報収集以外はSNSを見ないようにし、比べる対象を「昨日の自分」にしていました。他人と自分を比べることでやる気が出る方もいると思うので、自分がどちらのタイプなのか見極めるのは大事だと思います。
ーーデザインよりもコーディングが好きと気づいたお話がありましたが、どの点が特に違うと感じましたか?
デザインは要件やイメージを形にする作業ですが、コーディングの場合は、自分が書いたコードが画面上にどんどん作り上げられていくイメージです。デザインも作り上げていくというプロセスに変わりはないのですが、コーディングの「完成図(デザイン)」に近づけていく作業プロセスが楽しいと気づきました。
その違いは勉強している間に気づいたので、その後の転職活動再挑戦の時は、自分に向いていると感じたコーダーに絞って求人に応募しました。
やさしいWebサイトをつくりたい
ーー今ヌーラボで働いていて、どんなところに変化がありましたか?
ヌーラボでは、フルリモートで働いており、一緒に働くメンバーも住む場所や国を超えて関わっています。リモートとはいえ、心理的距離を感じることはなく、とても相談しやすい環境です。また、お互いの違いを尊重し合う文化があるため、とても心地よく働けています。仕事も、勉強の面も含めて自分の世界はとても広がりました。元々「場所を問わず働けるようになりたい」と言う思いでキャリアチェンジをしたので、その意味では文字通り理想に近づくことができたと感じます。
一つ、想像しきれていなかったところとしては、フロントエンドの世界は本当に技術の移り変わりが早いのでずっとキャッチアップし続ける必要があります。ポジティブに言い換えたら勉強をずっと続けられるということなんですが、そこは大変でもあり、楽しいところです。
新しい知識を入れておかないと、日々、仕事をする中でつまづいてしまったりするので勉強のために英語で記事を読むことも増えました。英語は得意ではなかったのですが、ヌーラボの海外支社で働く日本語が喋れないメンバーとのコミュニケーションのために使っているうちに英語を使うハードルも下がって、少しずつ慣れてきました。
身を置く環境によって、新たなスキルも自然と身につくものだと実感しています。
ーー今後、チャレンジしていきたいことを教えてください。
「やさしいWebサイト」を作りたいです。アクセシビリティに関心があって、日々知識を学んでいるのでその知識を実際の開発に活かしていきたいと考えています。Webサイトを作るだけではなく、改善していくことが重要だと思いヌーラボに転職したので、また一つスタートラインに立てた気がしています。
代表的なところだと音声読み上げやタブキー操作を可能にするなどの対応がありますが、文章も難しい文章よりもやさしい文章の方がどんな人にもわかりやすいと思うので、対応していきたいですね。
2024年4月に施行された改正障害者差別解消法において、合理的配慮が義務化されました。そこへの対応の一手として、アクセシビリティ対応を検討する企業も増えたとは思うのですが、予算も人員もかかってしまうので具体的な取り組みにつながっている企業はまだ多くはない印象です。しかし、世の中に送り出す以上様々な人がどんな状況でも使えるWebサイトにしていきたいので、ヌーラボも頑張っていきたい分野ですし世の中にもっとやさしいWebサイトが増えるといいなと思っています。
ーー女性エンジニアの皆さんにメッセージをどうぞ
プログラミングやコーディング職を目指すのであれば、自分が本当にできるのかという向き不向きは確認した方がいいと思います。今の時代であればYouTubeなどの動画投稿サイトで無料で解説情報も見れるので、インストール方法を試してみるとか、少しだけ自分でコード書いてみるとか、まずは小さく手を動かしてみるのをお勧めします。試してみることで自分はコード書くことに対して楽しいと感じられるのかがわかるはずです。
あとは、先ほどもお話ししましたが、人と比べる必要はないと思っています。自分の強みを見つけて生かすことが先決です。周りの人やインターネット上で見つけるすごい人と1対1で比較して「できない自分」にフォーカスするのではなく、自分が人より苦じゃなくできることを強みと捉えて伸ばしていくイメージでしょうか。その方が、自分の「働きやすい」や「学びやすい」会社と出会えると思います!
私のエンパワーメントルーティン:朝散歩と甘いもの
ーーmikuさんのエンパワーメントルーティンを教えてください!
リフレッシュしたい時は甘いものを食べます!あと、毎日のルーティンとして毎朝始業前に15分ほど散歩に行っています。リモートワークなのでメンタルヘルス維持のために、毎日日光を浴びています。はじめは意識的に散歩をしていましたが、もう今は習慣になっていますね。
ちなみに、甘いもので一番好きなのはローソンのどらもっちです!もちもちでおすすめです。
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インタビュー・執筆 髙野いづみ