周りに助けられ、助けるコツは「できない自分」を隠さないこと | みっちゃんさんインタビュー
#女性エンジニアインタビュー
私たちbgrassは、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営しています。
当社のビジョンは、『"なりたい"を解放する』。 ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。 読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ!」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう!」と参考にできるような記事をお届けしています!
今回はシリーズ第27弾です。(過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15)
今回インタビューをさせていただいたのは、STORES 株式会社でAndroidエンジニアとしてご活躍中のみっちゃんさんです。
「要領が良くない」と自分を評価しがちだった学生時代。しかし、その特徴を個性として受け入れ、むしろ強みへと昇華させた彼女の物語は、多くの人の心に響くはずです。
「完璧なエンジニア」という理想像との葛藤を経て、自分らしい道を見つけ出したみっちゃんさん。学習過程を積極的に発信し、多くの人々とつながりながら成長を続ける彼女の姿から、新しいキャリアを目指す方々へのヒントが見つかるかもしれません。
どうぞお楽しみください!
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周りとの違いを感じ続けた学生時代
──現在のお仕事について教えてください。
STORES 株式会社で、お店のキャッシュレス決済をサポートする決済アプリ『 STORES 決済』のAndroid版の開発に従事しています。2022年の新卒入社ですが、その4ヶ月ほど前からインターンとしてAndroidエンジニアを経験しました。
──プログラミングを始めたきっかけを教えていただけますか?
大学生の時に、必修科目でプログラミングの授業があったんです。情報系の学部ではなかったこともありクラスみんながあまり乗り気でなく受けていた中で、やってみたら私は面白くて。自分で考えて初めて何かの機能が実装できて、思い通りに動いた時に『面白い!』って思ったんです。ちょうどその時期がコロナ禍で時間もたくさんあったので、パソコンさえあれば始められそうだなと思って、趣味として始めました。
──子供の頃から、様々なことに挑戦ができる性格でしたか?
挑戦することや、人前で目立つことへの抵抗は低かったかもしれません。
要因としては、昔から、自分が「要領が悪い」と感じる経験が多かったんですよね……。例えば、授業や生徒会とかで話を聞く時に、敬語などいつもと違う言葉になった瞬間、あまり理解できなくて。自分だけが理解できていないという状況がよくありました。
小さな頃だけではなく高校の授業でもそうで、全員がその日の授業を理解できているのに、私だけ理解できないこともあって不思議がられながら友人に教えてもらうこともありました。
──そんな経験を、どのようにポジティブに変えていったのでしょうか?
エンジニアになってからも、プライベートで所属しているコミュニティで、私の面倒を見てくれているベテランのエンジニアの方から「今まで見てきた中であなたが1番手がかかりました」って言われたんです。他の人はちょっと教えたら自然と独り立ちしていくのに、私はどれだけ教えても苦戦している、という感じだったみたいで。
でも、そこで「これだけ失敗して恥をかいても、それでも前に進めるのは自分だからこそかもしれない」って気づいたんです。そう考えたら、むしろそれが自分の個性として受け入れられるようになりました。
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完璧な理想像との決別
──「自分だからこそ」とポジティブに捉えられるようになるまでに、葛藤を感じたことはありましたか?
当時、周りで理想とするエンジニアの方々は、元々頭が良くて、さらに体力もめちゃくちゃあって、1日中プログラミングを楽しめる人が多いように感じていました。しかもそれを仕事だと思っていないというか、遊びの延長線上でやっているような感じです。
そういう人にすごく憧れて、自分もそうなりたいって思ったんですが、その人になろうと目指すほど、その人が圧倒的に輝きすぎて強すぎて、自分には向いていないことが強くわかってしまって……。もちろん応援してくれているんですけど、頑張って目指せば目指すほど、自分には無理だということが明確になっていきました。
──でも、そこでエンジニアという道を諦めなかったのはどこに要因があったのでしょうか。
私自身、諦めてもおかしくなかったとは思うんですけどね(笑)。追いつけない代わりに、自分にしかない強みを探そうと考え方を変えました。
実は、学生の時にエンジニア以外の仕事もいろいろアルバイトとして経験したんです。でも、どこのアルバイト先でも私は苦戦してしまって。どの仕事をしても上手くいかないなら、せめて自分が楽しいと思えることをやった方がいいんじゃないかと思い、エンジニアとして進んでいくことを決意しました。
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自分らしさを武器に変える
──これまでの活動や挑戦の中で、自分の中で一番快挙だった挑戦はどれですか?
STORES のインターンにたどり着いたことです!
当時就職活動の時期で、プログラミングの勉強をしていたので、スキルの欄にプログラミングって書いてみたんです。そうしたらIT系の会社からすごくたくさんオファーが来ました。その時に、「もしかして社会的にプログラミングってめちゃくちゃ需要があるのかも」ということに気づき、特にAndroidのアプリ開発に興味を持ち始めました。
でも、その時期はもう各社の採用活動が終わっていて、インターンの窓口もほとんどありませんでした。それでも「Androidのインターンがしたい」ってSNSで発信をしていたら、それを見ていた STORES のエンジニアが「うち、インターンとかやってないけど興味あるなら選考受けてみる?」って声をかけてくれて。ダメ元ながらお願いした結果、選考を経て、インターンできることになりました。
──インターンの声をかけて下さった方もそうですが、みっちゃんさんの周りには助けてくれる人が自然と集まっているように感じました。コツはありますか?
私、物覚えは悪いですし、要領もあまり良いほうではないです。ただ、新しいことを学ぶのが大好きなんです。苦手でも好きという気持ちを大切にしようと決めています。特に心がけているのは、自分の勉強する過程を積極的に発信することですね。
コミュニティでスレッドを立てて、わからないことやわかったことを全部書いていったり、X(Twitter)やBlogで勉強した成果をアウトプットしたり。1人ではなかなか進まないと自覚しているので、むしろ積極的にできない自分を晒すようにしています。
──それは戦略的なものなんですか?
できる人からしたら、できなさすぎる私を見ていてすごくもどかしくなると思うんです。「もったいない、ここまで理解できているのに、そこがわからないのか」って思って、声をかけて助けてくれることがよくあります。正直、それをわかっていて公開しているところもあって、頼ってしまうこともあります(笑)。
でも、それが結果的に、他の人の「訊きづらい」「できないって言いにくい」というハードルを下げることにもつながっていると気がつきました。今は、自分のように成長や学習にコンプレックスを抱えている人の背中を押したり、初心者が安心して質問したりコミュニケーションを取りながら成長できるような業界全体の雰囲気作りに貢献したいと強く思っています。
引き続き積極的に先陣を切って発信していきたいです!
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みんなで共通意識に向かえる環境
──挑戦を続けるエンジニアの皆さんにメッセージをどうぞ
この業界は、私自身とても働きやすいと感じています。女性とか男性とか、勉強ができるできないとか、そういうのは本当に関係なく、「プログラミングを頑張りたい」「エンジニアとして成長したい」という気持ちだけで、みんなが一致団結できる気がします。
「(いわゆる)完璧なエンジニア」を目指すことも選択肢の一つですが、自分らしい形で成長していく道もきっとあるはずです。大切なのは、自分の好きなことややりたいことに素直に向き合うこと。それを隠さず、周りに見せていくことで、必ず助けてくれる人が現れると信じています。
私のエンパワーメントルーティン:今欲しいものを買う
──みっちゃんさんのエンパワーメントルーティンを教えてください!
欲しいものを買います!特に私は服が好きなので、自分が「これ、素敵だな」って思う服を買ったりします。そうすると、「この服を着たらこんな自分になれるかも」みたいに理想の自分をイメージしやすいんです。
なんとなく想像で自己肯定感を高めて、前向きに頑張れるようになります。服に限らず、欲しいものを欲しいなと思った瞬間に買って、自分がこういう風にアップデートされるというのをイメージすることで、簡単に自己肯定感を高められると思うので、大切にしていますね。
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インタビュー・執筆 髙野いづみ