
私たちbgrassは、女性のためのITキャリア転職サービス「WAKE Career」を運営しています。
当社のビジョンは、『"なりたい"を解放する』。 ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。 読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ!」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう!」と参考にできるような記事をお届けしています!
今回はシリーズ第34弾です。(過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15)
今回インタビューをさせていただいたのは、 株式会社GENDAでPlatform Engineering Chapter インフラエンジニアとしてご活躍中の木村奈美さんです。
エンジニアになったけれど、自信が持てない。
専門性が中途半端で、何が得意かも分からない。
「自分の強みって、なんだろう?」と考え続けていた木村さん。
一見パッとしないように見えたその時期が、実は、自分の特性や興味に気づくための大切な時間だったのかもしれません。
そしてある日、「文章で伝える」という得意を活かせるチャンスが訪れ、そこからキャリアの風向きが大きく変わっていきます。
“得意”を活かして評価される体験が自信になり、さらに仕事の幅が広がる。
今では、組織にとって欠かせないインフラエンジニアとして活躍する木村さんの歩みからは、「今がうまくいっていなくても、大丈夫」というメッセージが伝わってきます。
どうぞお楽しみください!
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2010年に、新卒で富士通ソフトウェアテクノロジーズに入社し、業務用アプリケーションの開発に従事していました。その後、2013年にベンチャー企業へ転職し、インフラエンジニアとしてのキャリアをスタート。
2017年にはフェンリル株式会社に入社し、複数プロダクトのインフラや社内サーバーの保守運用を経験後、2023年に現職である株式会社GENDAに転職しました。1プロダクトでの集中的なインフラ改善を経て、現在は横断的な仕組み作りに取り組んでいる傍ら、エンジニア採用などにも関わっています。
今でこそ「インフラエンジニアです」と言えますが、「私は本当にインフラエンジニアなのか...?」とモヤモヤしている期間も長かったんです。
そもそも高専時代にプログラミングを勉強していた時も、勉強がすごく難しくて...。卒業後も、果たしてエンジニアに向いているか分からないまま、何となく就職したんです。
また前職の途中までは、バックエンドの実装やフロントエンドも触っており、専門性が弱かったところがありました。エンジニアとしてこのままでいいのかな、と悩んでいたこともあります。
そして、仕事に対しても「言われたらやる」という受け身姿勢で、「会社は自分の生活を保障してくれるもの」という意識を持っていました。そういった意味でも、パッとしない時代は長かったように思います。

前職時代、『WEB+DB PRESS』にAWSの記事を寄稿するという企画が持ち上がり、私のアイデアが採用されたことがあったんです。最初は正直受け身なところもあったのですが、「採用されたのなら頑張ってみよう」と思い、力を入れて取り組みました。元々、私が書いた社内ドキュメントが分かりやすいと評価されることがあり、「伝える文章」を書くことにやりがいや得意を感じていたという背景もありますね。
この時は、他のメンバーより多く記事を執筆したり、編集者とのやりとりや他のメンバーのフォローといった、リーダー的な役割を率先して引き受けました。

そうなんです。正直、ここまでリーダーシップを発揮できることに自分自身驚きました。私はそれまでリーダーになるタイプでもなく、率先して何かをすることは苦手だったんです。上司からも、「木村さんってこんなにやれる人だったんだ」と驚かれました。
たまたま巡ってきたチャンスを、得意を活かしながらモノにできた機会であり、周囲からの評価も変化して、パッとしない時代から抜けられた体験です。
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自分が興味あることややってみたいことがあったら、どんどん挑戦した方が会社としても利益になり、自分も評価されてお得だと気づきました。この時の成功体験のおかげで、少しずつ自信も持てるようになりました。
例えば、インフラエンジニアとして専門性をより高めていこうと考え、インフラが得意だと社内にもアピールし始めたり。それによりインフラの仕事が回ってきて、さらに知見が増え自信に繋がるというサイクルができました。
そして社内の表彰制度にも応募し、AWS改善の取り組みで最優秀賞も受賞することができました。パッとせず、本当にインフラエンジニアなのか...?と悩んでいた頃と比べ、雲泥の差ですね。今は、目の前のチャンスを全て、自ら掴みにいくスタンスになっています。

「自分の生活を保障してくれるもの」という認識から、「会社のやりたいことに共感できるのか、自分がそこにどう力添えできるか」という目線に変わりました。
過去の転職活動においては、軸もブレブレで、スキルの棚卸しも出来ていなかったゆえ、なかなか内定をいただけない時期もありました。目線が変わり、共感軸で転職活動や会社選びをするようになってから、転職活動もスムーズになりましたね。
GENDAは、世の中に流通する楽しさの総量を増やし、世界一のエンターテイメント企業になることを目指しています。私も過去ゲームセンターに通っていたり、エンターテイメントに助けられた部分があり、その理念に共感したことが転職理由のひとつになっています。
AWSの記事を寄稿するというチャンスに、全力で取り組み評価されたというひとつの成功体験が、さまざまな側面での好循環のサイクルをうみだしてくれました。
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今後は、さまざまなプロダクトのチームに対して困りごとを吸い上げ、解決していく立場になるため、周囲の人から頼られるインフラエンジニアになりたいと思っています。
GENDAは、インフラエンジニアを尊重してくれる会社です。インフラは動いて当たり前だと、価値を見出してもらえないケースもある中で、とても働きやすい環境なんです。エンジニアがインフラの重要さを分かっているだけでなく、ビジネスサイドの方も理解があって。だからこそ、今後より一層、会社に貢献していきたいと思っています。
また私は、働くうえで、「立場が違う人でも、役割が違うだけ」と思うようにしています。例えば、一見自分が弱い立場であったとしても、エンジニアとして意見はきちんと述べたり。また、先輩だからといって偉そうにしないという点も大切にしています。どんな立場になったとしても、この役割が違うだけ、という価値観は崩さないでいたいですね。

ひとりで抱えすぎない、自分の弱みをあえて晒すという点も大切にしています。
実はこれは、GENDA入社後に変化した価値観なんです。それまでは、できるエンジニアに見られたくて、分からないことを分からないと正直に言うのが苦手でした。けれども、GENDAでなら心理的安全性もあるゆえ、相談しても大丈夫だろうと。その結果、自分ひとりで調べるより、知識のある方からもっと質が良い情報が返ってきたり、自分で抱え込まず人に頼ることで、チームで協力し合えたりお得なことが多かったですね。
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私は経済的に自立していることに安心感を覚えるため、モチベーションの一つはやはり「お金」です。
一見、身も蓋もないような回答にも見受けられるかもしれませんが、生きていくうえで、そして働くうえで、自分の働きに見合った給与を得ることは、とても大事な観点だと考えています。実際、女性は男性に比べて収入が少ない傾向があるというデータもありますよね。(編集追記 経済協力開発機構(OECD)によると、日本の男女賃金格差は2022年は21.3%と他の国に比べて大きい状況。OECD平均は11.9%)だからこそ、自分自身の価値を高めながら、安定して働ける道を選びたいと強く思っています。
その点、インフラエンジニアは絶対に必要だけど人口が少ない、需要の高い仕事です。インフラのスキルがあればどこでもやっていけるという安心感があったのと、幸いインフラ分野が自分の性に合っていたこともあって、ここまで続けてこられました。
ただし、需要が高いというだけで慢心せず、「どうしたら自分の収入が上がるのか」「そのためにどうしたら会社の利益になるのか」という点は常にセットで考えています。
「まずはやってみる」ことが大切だと思います。やってみて面白くなかったら、やめればいい。自分が経験してこそ、分かることはたくさんあります。
もし、やってみたいことが分からない場合は、手当たり次第やることで、意外な発見もあったりすると思います。私も、エンジニアは向いていないと思い、デザイナーの道に進もうと迷走したこともありましたが、1回やってみることで、やっぱりエンジニアがいい...と思うことができました。
また、私はよく本屋に行っています。大きい本屋に行っていろいろなジャンルの本を眺めてみることで、これまで意識してなかったものに興味を惹かれたり、 新しくやってみたいことに気づけることがあります。
いろんなことに挑戦する中で、うまくいかないこともあるかもしれません。その時は、神様のような客観的な視点で、自分を眺めることを意識してみて下さい。例えば、窓の外から自分を見ているように、少し視点を変えることで、「私は頑張っている」と労うことができると思います。
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思いっきり、好きなものを食べることです!焼き魚が大好きなのですが、バランスやカロリーは気にせず食べまくります。笑

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取材・執筆:くぼちゃん