高難易度の海外事業案件へ挑戦したことで、「何があっても大丈夫」と胸をはれる ~勇気を出したことは、全て糧になる~|半澤詩織さんインタビュー
#女性エンジニアインタビュー
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当社のビジョンは、『"なりたい"を解放する』。 ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。 読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ!」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう!」と参考にできるような記事をお届けしています!
今回はシリーズ第22弾です。(過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15)
今回インタビューをさせていただいたのは、株式会社ZOZOでバックエンドエンジニア、ブロック長としてご活躍中の『半澤詩織』さんです。
憧れの企業ZOZOに転職後、レガシーな環境への不安や技術的な限界に葛藤しながらも、72カ国対応のグローバルプロジェクトへ果敢に挑戦。その経験から「何があっても大丈夫」という自信を得た半澤さんに、エンジニアとしての葛藤や、「技術は顧客満足度を高めるための手段」という信念に至るまでの成長の軌跡をうかがいました。
どうぞお楽しみください!
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レガシーな環境への慣れにモヤモヤしていた
ーーこれまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください。
新卒入社した会社を経て、2013年に株式会社ZOZOに中途入社しました。入社後は、ZOZOTOWNの開発・運用を経験した後、プライベートブランド「ZOZO」のグローバルサイト立ち上げ事業に参画。現在はZOZOTOWNのリプレイスチームに異動し、2021年からカート決済機能のリプレイスを担当しながら、ブロック長を務めています。
ーーZOZOに入社後も、様々な部署でご経験を積んでいらっしゃるのですね。
私にとってZOZOは、憧れの会社だったんです。新卒の就職活動の時、ZOZOの会社説明会に参加して、当時の社長である前澤さんから企業理念「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」に込められた世界平和への想いについて説明を受け、すごく感銘を受けたんですよね。新卒では別の会社に就職しましたが、「こんな会社で働きたい」とずっと思っていた中で、中途募集を見つけて応募し、転職したんです。
引用:企業理念 - 株式会社ZOZOホームページより
ーー憧れの会社に実際に入社して、いかがでしたか?
元々ZOZOTOWNのユーザーでもあり、私自身ファッションも好きなので、好きなサービスに携われる喜びが大きく、やりがいを持って楽しく働けていました。一方で、当時ZOZOTOWNで使われていた言語がVBScriptであったことから、やりがいはあるものの、レガシーな環境に慣れてしまう不安や、技術的な制約によりやりたいことがすぐに実現できないモヤモヤも少しずつ生じてきたんです。さらに成長していくためにも、他の事業領域にも挑戦したいと思うようにもなっていました。
また、将来的には、ZOZOTOWNの技術をモダン化したい気持ちがあるものの、当時の自分にはその力がないとも感じて悩んでいましたね。
高難易度の海外事業案件へ、自ら志願して挑戦
ーーモヤモヤしていた想いは、その後どのように消化したのでしょうか?
悩んでいた2017年頃、採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT」を活用したプライベートブランド「ZOZO」の海外事業展開の案件が、ちょうど立ち上がったんです。将来的にモダンな技術セットで行う案件だと決まっていたので、新しい技術を身につけるチャンスであり、そこでの学びをZOZOTOWNの技術のモダン化に活かせると考え、自ら志願して参画・挑戦しました。
ただこの海外事業は、「これ以上に難易度の高い案件はなかった」と言い切れるほどのタフな案件でした。
ーー具体的に教えてください。
まず、それまでのVBScript+サーバーサイドレンダリング(日本語のみ)の構成から、初めて経験するScala・Play Framework+サービスが世界72ヵ国に対応するためi18n対応したシングルページアプリケーション+REST API構成となった上、短い期間で技術を習得し実装する必要があり大変でした。
また、通常はエンジニアが行わないであろう決済代行会社等外部サービスの調査・選定、ファーストコンタクトから行ったり、各国の決済事情や税金、倉庫・配送・法律の違いを理解して対応したり、事業部とのコミュニケーションやドキュメント、開発チーム内のPullRequestでのやり取りも英語という環境になったんです。
日本以外にも、アメリカ・ドイツ・シンガポールといった言語や時差の違いのある支社との会議も日常的にあり、チームメンバーには様々な国籍の方がいるという、かなりチャレンジングな環境でした。
必然的に業務時間も長くなり、プライベートで英語や技術の勉強をしたりなど、全てにおいて難易度が高かったですね。そんな中でもチームメンバーと鼓舞し合いながら、「自ら志願した案件なので、やり切るしかない」という想いで乗り越えられたかと思います。

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挑戦したからこそ、「何があっても大丈夫」と胸をはれる
ーー高難易度の案件を乗り越えた当時を振り返り、いかがですか?
まず、「自ら手を挙げて良かった!」と心から思っています。ZOZOの中途募集に応募した時も、海外事業案件に自ら挑戦した時も、「このチャンスを逃したくない!」という想いが私を突き動かしていますね。
当時社内には、若くてエネルギッシュなスタッフが多く、ワイワイ仕事をすることも多かったのですが、海外事業はメンバーの年齢も国籍もバラバラ。途中からそのチームのマネジメントも行うこととなり、私自身の視座も上がりました。メンバーの時は、任された仕事を精一杯やりながら+αの成果を出すことにこだわっていましたが、やはりリーダーになると、メンバーの特性に合わせたタスクの割り振りを考え、チームとしての結果に責任を持つ必要がありますからね。

そして何より、あの難易度の高い案件を乗り越え、成果を出せたからこそ「何があっても大丈夫」と今、胸をはれるんです。私は、現在はリプレイスチームで、ZOZOTOWNの技術をモダン化する業務を行っていますが、こちらも同じく難易度は高いんです。ただ、「何があっても大丈夫」と思えるようになったおかげで、今の案件もこなせているかと思います。
ーー半澤さんが、高難易度な案件を頑張り切ることができるモチベーションの源泉を教えてください。
「周りにポジティブな影響を与えたい」という想いが強いんです。チームメンバーには、私が頑張る背中を見せることで、より良い影響を与えたいと思っています。何か問題を解決する時はより良い解決策を提案・選択することで、みんながHappyになれたらと考えているんですよね。
ZOZOTOWNの技術をモダン化したいという以前からの想いも、「ZOZOTOWNを使う幅広いお客様が、より使いやすく、より満足していただく」ことを目指して、お客様にポジティブな影響を与えたいと願っているからなんです。
ファッションEC ZOZOTOWN
技術はあくまでも「手段」。サービスの成長と顧客満足を「目的」とすることを大事に
ーー今後の展望を教えてください。
カートのリプレイスは軌道に乗り、メンバーに任せられる状態になったため、今はZOZOTOWNリプレイス全体の最適化を目指したアーキテクチャ設計に注力しています。そして、現在はテックリードを目指して技術面に特化したキャリアを選択しているのですが、再び部下をもつマネジメント業務も行っていきたいです。部下の成長を見る喜びも好きなので、技術もマネジメントも、どちらもできるハイブリッドなエンジニアになっていきたいと考えています。
ーー精力的にお仕事をされている半澤さんが、働く上で大事にしていることは何でしょうか?
サービスの成長を最優先にすることです。エンジニアは、技術が「目的」になってしまうケースもしばしばあるのですが、私の考えとしては、技術はあくまで「手段」なんです。「目的」は、サービスが成長すること、そしてそれを利用してくださる顧客の満足度を高めること。この目的を見失わないように心掛けています。

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ーー働くエンジニアの女性に向けて、メッセージをお願いします。
私自身、転職や異動などの人生の岐路で、「自信がない...どうしよう...」と悩むことはありました。かなり苦労もしましたが、結果的に勇気を出してZOZOに転職し、勇気を出して海外事業に参画したことは、全て自分の「糧」になっています。だから、もし何か自信がなくて迷う時でも、きっといつかは糧になるはずなので、勇気を出してみてくださいね。
また、どんどん周りに頼ってください。私も、海外事業へ参画した時は分からないことだらけでした。ただ、それを恥ずかしがっていては何も進まない状態だったので、「分からないことは分からない!」と、ある意味開き直り、色んな方に助けていただきました。頼るのが苦手な方もいるかもしれませんが、頼ることで、自分のためにもチームのためにも事業のためにもなるので、こちらも勇気を出してみてください。
私のエンパワーメントルーティン
ーー半澤さんの、日々のエンパワーメントルーティンを教えてください。
好きな飲食店に行って、尊敬している料理人やサービスマンの「プロ」の仕事に触れることです。美味しいのはもちろん、こだわりや美学が詰まっていてかっこいいと憧れますし、刺激をもらい自分も頑張ろうと思えます。
日々の仕入れる食材や訪れるお客様など毎日状況が変わる中で、最高の料理やサービスを提供するということ、そのための研鑽、職人という意味でエンジニアと通じる部分があると思っています。

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インタビュー・執筆:くぼちゃん
