私たちbgrassは、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営しています。

当社のビジョンは、『"なりたい"を解放する』。 ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアがチャレンジを続け、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。

このインタビューシリーズでは、女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きします。 読者の皆さんが、「こんなにすごい人でも、こんな葛藤があったんだ！」「こんなキャリアもあるのか、楽しそう！」と参考にできるような記事をお届けしています！

今回はシリーズ第24弾です。（過去記事バックナンバー #16以降, #1~#15）

今回インタビューをさせていただいたのは、株式会社ヘッドウォータースで生成AI事業推進 Strategic Leaderとしてご活躍中の藤江梓さんです。

自身のキャリアと子育てとの葛藤を経験した藤江さん。より柔軟な働き方、そして新しいチャレンジを求めて、20年間勤めた会社からの転職を実現されます。
現在では自分に合った環境文化の中でプロジェクトマネージャーや営業、登壇など、多様な役割を果たしながら充実した日々を送る藤江さんの決断には、何があるのか。

この記事では、仕事とプライベートの両立、キャリア転換の勇気、そして自分らしく働くことの大切さについて語っていただきました。

どうぞお楽しみください！

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記事には書けなかった内容など深掘りしていきますので、ぜひご参加ください！
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重要なポジションを任せてもらえない中で、子育てをしながら長時間労働。どこか惰性で仕事をしていた

ーーこれまでのキャリアと現在のお仕事を教えてください。

新卒で、銀行や公共システムを構築する会社に入社し、システムエンジニアをしてきました。システムの設計・運用に従事し、銀行業務の効率化や顧客対応の改善などを行い、20年間勤務しました。前職を退職後、2023年7月に株式会社ヘッドウォータースへ転職。現在は、生成AIを活用したシステム開発に注力しながら、プロジェクトマネージャーや営業など幅広い業務を行っています。

ーー長年勤務した会社からの転職ですね！理由を教えていただけますでしょうか。

転職理由は、主にふたつです。

ひとつめは、リモートワークが可能な柔軟な働き方を求めていたこと。私は2人の子供の子育てをしています。前職は現場に行く必要があり、フル出社が義務付けられていたため、上の娘が小学校に入学した時に出社と子育ての両立に難しさを感じていたんです。だからこそ、下の娘が小学校に入学するタイミングで、リモートワークが可能な環境に身を置きたかったことが理由です。

ふたつめは、どこか惰性で仕事をしている現状を打破するためです。前職では、子供がいる女性が重要な役職になかなか就くことができず、一旦就いたとしても、育休復帰後に役職を外されてしまう状態でした。

また、娘が小さい時でも終電で帰る時期が続き、重要なポジションを任せてもらえない中での長時間労働というジレンマがあったんです。会社の制度として時短勤務制度はあったと思うのですが、子供がいながら働いている女性エンジニアが社内にほとんどおらず、私もその制度を知らないままフルタイムで働き続けていました。

そして20年間同じ会社に勤務をしていると、その業界の仕事はやり切った、知り尽くしたという想いも芽生え始めたことも大きなきっかけです。

20年間勤務した環境を変えることで、働きやすさと働きがいを手に入れる

ーーさまざま状況を変えるために、転職されたんですね！

より柔軟な働き方を求め、かつ新しい業界に挑戦したくなり、AI分野のヘッドウォータースに転職しました。

現在は、とても働きやすい環境になりました。リモートワークが可能なので、子育てと仕事が両立しやすいですね。もちろん忙しい時期もありますが、自分で時間をコントロールできています。

ーー働きやすさに加え、働きがいはいかがですか？

ヘッドウォータースはオンリーワンを重視する会社のため、私が業務を依頼される時も、「藤江さんだから、藤江さんにこそ...」という形で依頼してくれるんです。現在はプロジェクトマネージャーをやりながら、営業や登壇などの業務も行っていますが、「やりたい！」と手を挙げれば任せてもらえる環境があります。だからこそ、モチベーションを保ちやすく、働きがいがあります。

また、当社は、AI事業において最先端技術を使ってお客様の課題を解決する事業を展開しています。AI分野における要件定義から運用まで、一気通貫で行うことができる強みをもっているからこそ、日々成長できている実感もあり働きがいがありますね。

ーー大成功の転職ですね！

そうなんです！しかも、会社の方針や社風も、私にとても合っているんです。ヘッドウォータースの行動指針であるクレド12か条があるのですが、特に、「なんとかする」「自由に発想しよう」「面白そう、やってみよう」「周囲を巻き込め」といったクレドに大きく共感しています。お客様の課題解決のためなら、どんなに泥臭いことでも先ずはやってみるという姿勢がとても強いメンバーが揃っており、メンバーにも恵まれています。

私がヘッドウォータースを辞める時は、エンジニアを辞める時。本気でそう思うぐらい、相性がぴったり合っています。

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やりたいことをやる！素直な気持ちを大切にしながら、仕事もプライベートも楽しむ

ーー転職を決めた時など、藤江さんは何を重視して行動していらっしゃいますか？

「やりたいことをやる！」という、自分の素直な気持ちですね。自分の気持ちに従い、20年間勤務した環境を思い切って変えたことは正解でした。

私は業務において、プロジェクトマネジメントに関する資格であるPMP、公認情報システム監査人であるCISA、Microsoft認定資格であるPower Platform Solution Architect Expertなど、様々な資格を取得しています。これらも、「自分がやりたい」から積極的に学んでいるんです。

そして私のスタイルは、「仕事もある意味で趣味の一環」という気持ちで楽しんでやること。プライベートでは、夏はサーフィン、冬はスキーに熱中していますが、仕事も同じように楽しむために、平日は仕事、土日は趣味、とメリハリをつけて楽しんでいます。

サーフィンをする藤江さん

このスタイルは、子育てにも活かしています。ヘッドウォータース入社後、子供たちの夏休みに合わせて40日間のベトナム出張に行きました。この出張は、ベトナム子会社との連携強化を目的に、現地で直接コミュニケーションを図りたいと手を挙げて行かせてもらったんです。子供たちを現地の学校に通わせながら、親子それぞれが貴重な国際交流を楽しむことができました。このような刺激的な働き方ができるのも、ヘッドウォータースの魅力ですね。

私は、家族との時間も大事にしています。家族がITコンサルをしており、IT業界のトレンドに敏感なため、話をすることで私も頑張ろう！とエンパワーメントされるんですよね。

家族との時間も取りながら、プライベートも仕事も、何でも「やりたいことをやる！」というスタイルで過ごしています。

ーー仕事も、楽しむ趣味の一環！藤江さんは、エンジニアという仕事が好きなんですね！

そうなんです、今はエンジニアという仕事は楽しくて仕方がないです！ただ、若手の頃は、同期の中で最も仕事ができなかったんです...。サーフィンをしてから出社し、会社で居眠りをしていたこともあり、仕事に対する責任感もあまり持つことができませんでした。けれども3年目の時、自分がリリースした銀行系システムにおいて失敗をしてしまって。そこから責任感も芽生え、かつ段々と技術力が追いつき、仕事の本質が理解できるようになると、一気に仕事が楽しくなったんですよね。

実は、趣味が高じて30代後半で美容師免許を取り、もしエンジニアを辞めたら美容師になろうと思ったのですが、エンジニアが楽しすぎてこの免許は活用する機会がまだない状況です（笑）。

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キャリアはひとつではない。進んでみて違ったら、方向転換すれば良い

ーー今後の展望を教えてください。

ヘッドウォータースの「エンジニアがビジネス感覚を身につけて社会に価値を提供し続ける」というミッションのひとつに共感しており、会社とともに成長していきたいと思っています。前職の銀行系システム構築の分野では、やりきったと感じるところまで仕事に取り組んできました。ただ、やりきったからといってそこで満足せず、新しい成長分野として、生成AIのスキルを極めていきたいと思っています。

最近も、生成AIに関するシステムをリリースしたばかりなのですが、世間からの評判がとても良いんです。あるネットの掲示板で嬉しいコメントがたくさん書かれていて、このような良いサービスをリリースできた時、エンジニアとしての喜びを感じます。

また、会社内の若手社員も多く、彼らの育成にも携わっていきたいですね。今、世の中の育成トレンドは「指示をしない」らしいのですが、私はそういうトレンドは気にしなくてよいかなと思っています。必要に応じて指示も行い、柔軟な形で若手社員の成長をサポートしていきたいと思っています。

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ーー働くエンジニアの女性にメッセージをお願いします。

キャリアはひとつではないので、とりあえず進んでみて、何か違うと思ったら方向転換をすればよいとお伝えしたいです。

以前から、私の中に「技術のスペシャリストかマネジメントかを選ばなくてはいけない」という思い込みがあり、マネジメントに挑戦したことがありました。女性で部長をしているロールモデルがあまりいないことから、自分がロールモデルにならなければ、という考えがあるんですよね。だけども実際にマネジメント方面に進んでみて、「やっぱり開発が好きだし、ちょっと違うかも」と感じるところがあり、軌道修正を考えているんです。

エンジニアのキャリアは、スペシャリストとマネジメントの2択ではありません。時期によってどちらかの比重を重くするのも良いですし、私はマネジメントに進んだからこそ、開発をメインにしたいという気持ちを見つけることができました。

方向転換はいつでもできるので、恐れずに一旦進んでみて下さいね。

WAKE Career はあなたのチャレンジを応援します

WAKE Career は、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービスです。 自分が選んだキャリアを諦めたくない、新しい道を見つけたい方のご連絡をお待ちしています。 あなた自身が主役となる仕事の舞台を、一緒に探しましょう！

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インタビュー・執筆：くぼちゃん